別荘の裏山を維持管理していると、たくさんの枯れ枝や不要な間伐材、剪定枝が発生します。それをウッドストーブやロケットストーブで燃やしています。すると「燃えカス」ができるので、それを七輪にいれたところ、その燃えカスが熾火になり、炭火のように長い間熱を発し続けることを発見しました! そしてその七輪に網をおくと焼肉ができました!これは七輪の高度な断熱性能を活かした方法です。高性能な燃焼機能をもつ、ウッドストーブやフレイムストーブなどと併用すれば、多少湿った枝や薪でもそれを燃やすことでできる燃えカスで炭火を利用できます。災害時にも応用できる方法ではないでしょうか。

つまり、炭を買わずに、その辺にある枝で、炭火焼きができるということです。燃料を現地調達できるということです。

なお、炭を作成することを目的として、一斗缶やペール缶などで薪など木材を蒸し焼きにして自作するやり方もあります。例えばこちらのような↓

https://www.bepal.net/archives/297970

https://takeshinonegoto.xyz/sumi-tukurikata#

しかし、今回じゅりこ夫婦が紹介するのは、たき火の途中やたき火の終わりに、灰とともに中にたまった「燃えかす」を七輪に移して、「おきび」にしてその持続性のある熱を活用する方法です。まだ熱い燃えカスを使います。

この方法は以下のような方におすすめです。

  • 炭を節約したい方
  • 炭を買わずにバーベキューをしたい方
  • たき火でできた燃えカスを有効活用したい方
  • 燃料を現地調達したい方
  • ソロキャンプや2人までの少人数のキャンプやバーベキュー
  • 七輪をもっている方

たき火でできた燃えカスを七輪で炭火のように使うためのコツをお伝えします。

燃えかすで炭火焼きをするために必要な道具と材料

七輪

七輪は、大勢で行なうバーベキューには向きませんが、ソロキャンや2人のバーベキューにはもってこいです。断熱性が高いので、枝の燃えカスでさえも、炭のように長く熱を発し続けます。焼き肉や焼き鳥、フライパンで焼きそばやいろんな調理が可能です。特に今回の方法は、七輪の断熱性能を活かすやり方なので、挑戦したい方はぜひ七輪を準備しましょう。

 

shichirinわが家の七輪 初号機 (太成コンロ:大成工業株式会社製)

 

ちなみにこの初号機の七輪は、20数年愛用しております。たいへん耐久性が高い七輪です。

バーベキューコンロ (能登) 丸型七輪(能登珪藻土) 太成コンロ 太成工業

 

shichirinわが家の七輪 2号機 (七輪本舗の切り出し七輪)

 

ちなみにこの2号機は、2022年に購入した最新、能登の切り出し七輪です。ちょっと高級品です。断熱性能がすごく、消火フタ、火皿がついています。取っ手があり片手で持ち運びできるのも便利です。

現在、本製品は生産が追いつかず、予約注文となっているようです↓

現在、こちらの工場は能登地震の影響で製造出来ない状況とのことです。復興されるまで辛抱づよく待ちましょう。

★能登半島地震の影響につきまして★
当店の七輪製造工場(能登燃焼器工業)は石川県珠洲市にあり、
七輪の製造が当面の間できなくなりました。
悪しからずご了承いただきますようお願いいたします。(最終更新日2024.3.21)

引用元:七輪本舗 天然珪藻土切り出し七輪

https://www.fnw.gr.jp/7rinhonpo/

わが家の七輪2号機のロゴ(七輪本舗切り出し七輪)わが家の七輪2号機のロゴ(七輪本舗切り出し七輪)

 

燃料となる枝と薪

たき火で燃やす枝は、基本的にはなんでもよいですが、なるべく太めのものが、扱いやすく、熱が持続できておすすめです。もちろん薪の燃えカスでも十分です。間伐した枝や剪定した枝、多少湿っている薪でも利用できます。

たき火台、ウッドストーブ、フレイムストーブ、ロケットストーブなど

間伐や剪定した枝、落ちている枯れ枝などを燃やすための道具があると便利です。直火でのたき火がOKの場所なら不要です。ウッドストーブやフレイムストーブなどは、効率よく枝を燃やせて処理できるので、私たちは重宝しています。

firepstanわが家のたき火台(ユニフレームファイアグリル)

 

woodstoveわが家のウッドストーブ(ユニフレームファイアグリルの上にのせて使用)

 

 

flamestoveわが家のフレイムストーブMAX

 

 

自作のロケットストーブ自作のロケットストーブ

 

金属製のザルと金属製の缶、炭ばさみと炭スコップ、耐熱グローブ

できた燃えカスは、捨ててもよい金属のザルを使って、灰をこして取り除きます。灰があると空気の流れが悪くなり、炭火が消えてしまうのでなるべく取り除きます。

フレイムストーブやウッドストーブなど、内部に穴が開いている火床があれば、燃えカスと灰をわけることができるので、金属製のザルは必ずしも必要ではありません。ウッドストーブの場合には、燃やす材料によっては、燃えカスがたまり過ぎて火床が詰まって灰が下に落ちない場合もあります。その場合には金属製のザルを使って少しずつ燃えカスをこして、灰を取り除きます。

この作業は、燃えカスがたいへん熱く危険なので、しっかりした炭バサミと炭スコップを使って、軍手が耐熱の皮手袋をしておこないましょう。灰をうける金属製の缶があると便利です。クッキーがはいっていた缶などを活用しましょう。

フレイムストーブなどに火床があれば金属製のザルは必要ありません。

colander燃えカスと金属製のザル、クッキー缶の受け皿

 

fire-tongs炭バサミ(火バサミ、焚き火用トング)

 

薪バサミ 薪ばさみ 火バサミ 火ばさみ 炭バサミ 炭ばさみ 炭トング 焚き火トング [HATSURA]

炭スコップ  シャベル ユニフレーム(UNIFLAME)

耐熱グローブ キャンプバーベキューアウトドア用 (§M∞MICRA MOKO)

不燃シート、ブロックなど

灰が落ちたり、燃えカスのカケラが落ちたりするので、不燃シートやブロックをおくなど地面を熱から火から保護しましょう。地面に直接七輪を置くのはおすすめしません。

火ふき棒

七輪に燃えカスを移したあと、空気(酸素)を送るための道具です。燃えカスに局所的に空気をあてられるので便利です。口でふぅっとふいてもいいのですが、燃焼させたい場所に集中させて空気をおくれるので効率的です。100均にもありますね。

 

一酸化炭素チェッッカー

屋外で七輪を利用するには不要です。が、冬季のテント中や室内で七輪を使用する際には、安全側をみて、一酸化炭素チェッッカーを常備しましょう。一酸化炭素、COは、少しの不注意で命の危険があるので。

Bemixc 一酸化炭素チェッカー キャンプ用 故障自查機能付 RGB 3色ライト表示 3年使用寿命 アウトドア 中毒 防止 (日本語取扱書&

 

手順1)材料を燃やす

まずは燃えカスを作成します。といっても、たき火台やウッドストーブで枝を燃やすだけなのですが。

firepstand不燃シートをしいて、たき火台で枝を燃やす(花柄がかわいい焚き火台)

 

前述しましたが、ウッドストーブやたき火台を使用する際は、まわりに延焼するのをふせぐため、不燃シートを敷きます。

うちの場合は、プレート状のたき火台を下にしてその上に、ウッドストーブをおきます。大型のフレイムストーブの場合は、ブロックを置いています。

 

直火を避けるため不燃シートやブロックを敷く

ウッドストーブで枝を燃やすウッドストーブで枝を燃やす

 

太い枝もガンガン燃やせるフレイムストーブ太い枝もガンガン燃やせるフレイムストーブ

 

手順2)燃えカスを取り出す

燃えカスとは?

ウッドストーブなどで枝を燃やし続けていると、はじめは勢いよく燃えて二次燃焼が見えだして、火の調子がいいのですが、だんだんと筒の下の方の「火床」に燃えカスがたまってきます。そうすると煙が多くなり、火の勢いが弱くなってきます。炎がきえ、煙だけがもくもくと出るようになります。こういう時に下にたまった燃えカスを金属製のザルに移すのです。

ウッドストーブの底にたまった燃えカスウッドストーブの底にたまった燃えカス

 

woodstoveウッドストーブのパーツ

 

燃えカスの取り出し方 その1「一つずつ火ばさみで掴む」

燃えカスはまだまだ熱いので、作業では、火ばさみを使い、手には革手袋か軍手をはめて慎重に行ないます。燃えカスがある程度の大きさの場合は、火ばさみで一つずつ、はさんでザルに移します。この時、燃えカスが一気に空気に触れて割れる場合があるので、それを受けとれるように、金属製の缶のフタなどを受け皿にして行ないます。

フレイムストーブから燃えカスを火ばさみでつかむフレイムストーブから燃えカスを火ばさみでつかむ

 

つかんだ燃えカスを七輪へ移すつかんだ燃えカスを七輪へ移す

 

燃えカスの取り出し方 その2「炭スコップですくって移す」

ウッドストーブの火床に小さな燃えカスがたくさんあって、それを一度に移したい場合には、まず火ばさみを使ってウッドストーブを慎重に分解します。そして、ゴトクパーツなどを外し、火床に残る燃えカスを火ばさみと炭スコップをつかってザルに開けます。この作業とても熱いので耐熱の革手袋をして火傷に注意して慎重におこないます。

  • 火傷に注意して燃えカスをザルにうつす
  • ザルはたき火台になるべく近づけ、移動距離を短くする
colander燃えカスを金属製のザルに移したところ

 

画像の燃えカスは、赤々と熾火になっているところもあり、とてもとても熱い状態です。炎が出ていなくてもかなりの高温になっています!

ザルの下にはクッキーの缶をおいて受け皿にしています。

 

手順3)灰と燃えカスを分ける

灰はこれ以上燃えないので、燃えカスのまわりにたくさんあると空気の通り道を遮断してしまい、燃焼し続けることができなくなります。そのために、七輪にいれる前になるべく取り除きます。重要なポイントです。しかし、燃えカスがとても熱いのでやけどしないように十分気をつけて行ないます。ザルにのっている燃えカスから金属製の棒や火ばさみなどをつかって灰を下に落とします。

燃えカスから灰を極力取り除く

やけどに注意して灰をザルでこす

 

燃えカスをザルでこす燃えカスをザルでこす

 

ashクッキー缶に残った灰

 

画像はザルの下に受け皿としておいた、クッキーの缶と灰です。

なお、ウッドストーブやフレイムストーブの火床には,穴があいていて、ある程度灰が下に落ちる構造になっています。その火床の穴を利用するのも手です。火ばさみや炭スコップをつかって火床にたまった燃えカスをかき回し、灰を下に落とします。その上で灰が除かれた燃えカスを七輪に移せば、ザルで漉す過程を省くことができます。

ウッドストーブなどの火床の穴を利用して燃えカスから灰を取り除いてもよい

フレイムストーブの火床の穴と燃えカスフレイムストーブの火床の穴と燃えカス

 

手順4)燃えカスを七輪に入れる

移動先の七輪のセッティングをします。

七輪の付属の火皿を下にセットします。できた灰が下にたまり燃えカスと分離できるようにします。

灰を取り除いた燃えカスを七輪に慎重にうつします。ここでも、やけどに注意。不燃シートなどの上でこぼれてもまわりに燃え移らないようにします。引き続き、耐熱グローブなどをつけ、炭ばさみや炭スコップをつかっておこないます。

炭スコップと火ばさみとザルで燃えカスを移すところ炭スコップと火ばさみとザルで燃えカスを移すところ

火傷に注意して燃えカスを七輪に移す

七輪に燃えカスを移せたら、七輪の下にある空気穴をあけ、酸素が通るようにします。七輪の容器内に余裕があれば、燃えカスを空気穴のある側と反対に寄せ、より空気の通り道を確保します。しばらくすると燃えカスが赤々として炭火がおこり、温度が上がってきます。必要に応じて、火吹き棒で上から空気を送ります

wood-cinder七輪の中の燃えカス

 

wood-cinder02赤々としてくる燃えカス

 

火ふき棒で燃えカスに空気をおくる火ふき棒で燃えカスに空気をおくる

炭火料理を楽しむ

七輪の中の燃えカスが十分に熱くなったら、網をセットして、レッツ、炭火焼スタート!

炭火で焼いたものはなんでもうまい!!!

grilled-meat焼き肉と丸焼きピーマン
grilled-chicken手羽元焼き

 

bony-chops骨付き豚肉

 

大きな骨付きの塊肉も炭火でじっくり焼けるのでおいしくできます!

 

七輪の中で完全燃焼させるコツ

七輪の中で燃えカスを完全燃焼させるコツは、これ以上燃えない灰をなるべく下に落とし、なおかつ空気の通りをよくすることです。七輪の下部にある空気穴を埋めてしまわないように気をつけます。七輪内にスペースがあれば、燃えカスを一方に寄せてもいいですね。時折、静かに火吹き棒などを用いて上から空気をおくっても効果的です。

  • 空気の通り道をつくる
  • 灰を火皿の下へ落とす
  • 上から火ふき棒で酸素をおくる

この方法のメリット

それではこの方法のメリットを紹介したいと思います。

  • 炭を買わなくてもよい
  • 枝など現地調達できる
  • 大量に発生する剪定枝などを処理した後の燃えカスが有効活用できる
  • 最後には白い灰しか残らない
  • 灰は畑にまくとよい肥料になる(根によい肥料カリウム=草木灰)

この方法のデメリット

この方法のデメリットは、以下のようなことが考えられます。

  • 大勢のバーベキューには適さない
  • 七輪は重いので持ち運びは不便
  • 枝を燃やす際に煙りが出る

まとめ

七輪を使って、たき火の燃えカスで炭火をつくり、焼き肉など炭火焼きをつくる方法をご紹介しました。まとめると以下のようになります。

まとめ

  • 七輪の断熱性能を活かし、小さな燃えカスでも熱を長持ちさせ、最後まで燃焼させることができる
  • 金属製のザルを用いて燃えカスから灰を取り除く
  • 使い勝手のよい、しっかりした作りの炭ばさみを使用してたき火台から七輪に燃えカスを安全に移す

 

七輪をお持ちの方、ぜひお試しください。最後までお読み頂きありがとうございました。