スズメバチの巣を冬に自力で撤去した話
この記事は、中古別荘所有歴3年目のじゅりこ夫婦が、別荘につくられたスズメバチの巣を冬まで待って安全に自力で取り除いた体験を書いたものです。
スズメバチの巣の中身が、ガラス窓を介してまる見えになったので、巣の中の様子がまんま観察できました。
この記事は、以下のような方に参考になるのではないかと思います。
- スズメバチを殺すのはかわいそうだと思う方
- 寒くなるとスズメバチはどうしているのか知りたい方
- スズメバチの巣を自分で撤去したい方
スズメバチの巣を自力で撤去、駆除することをお考えの方の参考になれば幸いです。
なお、YOUTUBEにもあります。動画はこちら↓
1.スズメバチが窓枠に巣を作っていた!
ほぼ毎週末、別荘にきていましたが、前週まではまったく気がつきませんでした。
窓枠にハンドボール大のスズメバチの巣を発見しました。
最初に確認したスズメバチの巣(室内から撮影:8月9日)
それは、2020年8月9日日曜日夕方のことでした。
いつものように、家の外にあるガスの元栓を開くため、玄関から裏にまわろうとしたら、頭の周りを何か大きめの虫がブンブン飛び回っていました。
駐車場にとめた車から夫が荷物を別荘の玄関に運びいれ、私はそれらを2階のリビングにもって上がります。まず、クーラーボックスやスーパーで買った食品をもって階段をあがります。次に別の荷物を持って階段を上がったとき、階段脇にある窓に異物を発見。よくみると、スズメバチが巣をせっせと作成中でした。
羽の付け根に黄色い模様があるので種類は「キイロスズメバチ」のようでした。
巣を作っていたのは、玄関のほぼ真上にある窓でした。ガスの元栓を開けにいった時、ブンブン飛んできていたのは、そのスズメバチたちで、私を威嚇しにきていたのでした。あぶない、あぶない。
家の裏にあるガスボンベの近くには蜘蛛の巣がたまにあるので、その辺に落ちている小枝をもって、蜘蛛の巣を払うように振り回しながら進みます。このことが、余計にスズメバチさんたちの警戒心をあおった(?)のかもしれません。その後は、小枝などは持たずに、静かにガスの元栓の開け閉めを行なうようにしました。
ベランダにでるドアには網戸がなかったので、急遽手作りで網戸を自作しました。
夏場は、やはり大きな開口部をあけると涼しくて気持ちのよい風がはいってきます。
他の窓は必ず網戸をしめることとしました。スズメバチの巣がある南側の窓は、一番遠い窓のみ小さくあけることとしました。ちょっと不自由ですがしょうがない。
窓枠にスズメバチの巣(8月10日)2.前兆現象はこんな感じでした
思い出してみると、前兆と考えられる現象はありました。
まず一つ目。前年、ご近所の別荘のベランダに大きなスズメバチの巣があるのを確認していました。そのお宅は道路側にベランダがあるため、車で前を通るときにみえるのです。道路からでも全体がみえる大きな巣でした。
ある日通りかかったら、きれいさっぱりなくなっていたので、プロに撤去してもらったのでしょう。
二つ目。わが家で巣を発見する前の週に、北側のベランダにでるドアからスズメバチが1匹家の中に入ってきて、追い出したことがありました。すでにそのころから小さな巣ができていたのでしょう。まったく気がつきませんでした。まさかうちに巣をつくっているなんで微塵も想像していませんでした。
よって以下のようなことがあるとあなたの家のどこかにスズメバチが巣をつくっているかもしれません。
- ご近所にスズメバチの巣ができた
- 最近スズメバチが近くを飛んでいる
3.スズメバチの巣をどうする? 撤去か温存か? 意見が割れる夫婦
夫は、駆除する方向で検討しようとの姿勢でしたが、私は、冬になったら巣はもぬけの殻になるはずだから、このまま観察しよう、との温存観察を提案しました。
いろんなサイトを調べると、そもそも、自力で駆除できる巣の大きさは直径15cm以下とのことでした。
- 自力で駆除できるスズメバチの巣は直径、直径15cm以下!
そう、発見時すでに自力駆除の限界を超えていたのでした。
基本的に私たちの別荘の維持管理方法はDIY、自力でなんとかするを基本方針にしています。まあ、お金をかけたくないのです。冬まで放置し、巣がカラになってから、自力で撤去という方針となりました。やむを得ない選択です。
それと、観察してみたいという私の好奇心もありました。
ということで方針は以下のように決まりました。
- 温存観察しか道はない
- 冬まで待つべし
- スズメバチに刺されないよう安全第一
- スズメバチの巣の中までリアルに観察できる!
4.どんどん大きくなるスズメバチの巣
スズメバチの巣の中が丸見えに!
その後も巣はどんどん大きくなっていきます。
窓枠からガラス面にも拡張していき、部屋の中から、巣の中を観察できるようになりました。
スズメバチの巣(室内から撮影:9月13日)
スズメバチの巣(室内から撮影:9月28日)
スズメバチの巣(室内から撮影:11月8日)
うーん、面白いです。興味深いです。
マーブル模様の植物素材の巣がどんどん拡張されていきます。周辺の森から採取してきた巣材は、働きバチの口元で丸くまとまっています。建築担当の彼女たちは、口元の丸まった巣材を引き伸ばしながら、巣の外壁を拡張していきます。
うちの別荘のまわりは、森なので、ハチたちはひっきりなしに巣から飛び立ち、また巣材を抱えもどってきます。朝はやくから暗くなるまで働いています。さすがに真っ暗な夜は、あまり動きがないようです。
スズメバチの幼虫が動いている!
中心部には、多角形のハニカム構造の巣が何段かできているのが見えます。
一つ一つの区画には、白いまるまるとした幼虫(いわゆる蜂の子)がはいっているのが見えます。頭を伸ばしたり、縮めたりしています。まるで、ゲームセンターのモグラ叩きのような動きです。
巣の中の育児担当の働きバチたちは、その幼虫の世話をしているようです。
白い繭のようなものは蛹と思われます。
ハニカム構造の巣内(9月13日)
幼虫と蛹(9月28日)
9月には、巣は、バレーボール大になっていきました。
窓枠にマーブル模様の巣材エリアが拡大しています。ちょっと不気味。
巣の下の屋根や、ガラス窓周辺には、巣材の廃材やフン?食べかす?など、ハチが出したと思われるゴミが散乱しています。
その後もどんどん大きくなりました。
こちらは、外からみたスズメバチの巣の推移です。
スズメバチの巣(9月13日)
スズメバチの巣(9月28日)
スズメバチの巣(11月8日)
5.スズメバチの攻撃を恐れ行動が制限される
ロケットストーブが使えなくなった
昼間は、多くのハチが巣の外側に止まっていて拡張作業にいそしんでいます。
実は、玄関前には、夫が手塩にかけて(?)作成した、自作のロケットストーブがあり、そこで薪や刈ったササ、間伐枝などを燃やしながら、BBQを楽しんでいました。
今ではスズメバチの巣の真下になるので、彼らからの攻撃は避けられないだろうと判断し、使用中止しました。残念。
自作のロケットストーブ洗車はちょっと離れてします
夫は、たまに別荘の駐車場にとめて、車点検や洗車、バッテリーの充電などのメンテナンス作業をしています。洗車のための外の水道や、電源コンセントなども玄関近くなので、スズメバチの巣の下になります。そこで、ある程度距離をとって洗車をしていました。
注意深く、水栓や電源に近づいて、ホースや電源コードを長く伸ばし、脇の道路上で作業していました。刺激をしなければ大丈夫みたいです。
スズメバチの攻撃に備え、ポイズンリムーバーを配備
玄関まわりでの人の動きは、慎重に静かに行なえば、特に攻撃されることはありませんでした。
ちょうど、新型コロナウイルス感染対策で、お友達も呼べないので、私たち夫婦だけが気をつければ大丈夫です。
とはいえ、何かの折に、攻撃されても、、ということで、ポイズンリムーバーを購入し、万が一の緊急事態に備えることにしました。
観察はしたいが、攻撃はさけたい。
購入したポイズンリムーバー
おかげさまで、刺されることなく、無事に冬を迎えることができました。
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スズメバチに攻撃されたアオゲラの白骨死体?
ある時、スズメバチの巣の真下に、野鳥の羽と骨がありました。
アオゲラ(?)と思われる野鳥の羽と骨
別荘の軒天に穴をあけるアオゲラ(キツツキの仲間)が、スズメバチに襲われて落下し、時間が経って白骨化したのではないかと思われました。羽の模様と骨から推定される大きさがアオゲラに似ていました。いつものように別荘に近づいて、穴を開けようとしたアオゲラが、スズメバチの総攻撃にあったのではないかと、勝手に想像しています。かわいそうに。。。
いや、かわいそうでもないか、別荘の敵ですから。。
このあと数年後には、別のアオゲラが穴を開けにきてしまいます(トホホ)
アオゲラの被害についての記事はこちら↓
6.幼虫を捨てるスズメバチ
寒くなると巣の拡張スピードが落ちました。しかし、昼間は働きバチたちは森に向かって飛んでいき、また、森から戻ってきます。そして巣の材料を持ってきて外壁を拡張しています。寒いのに、ほんとうによく働きます。
ある時、巣の真下の小屋根(玄関のひさし)に異物があるのを発見しました。幼虫の死骸でした。
そして別荘にくるたびに、日に日に幼虫の死骸が増えていきました。
実際に働き蜂が幼虫を運び出し、捨てている瞬間は確認できていません。
しかし、小屋根をみるたびに亡骸が増えています。白くてぷっくりしたイモ虫が時間の経過とともに黒っぽくなり、平たくなって、やがて脂肪分のシミのようなものが残ります。なんともいえない光景です。しばらくは、シミだらけの小屋根でした。(現在では雨や雪などで洗い流されあまり目立ちませんが、、)
スズメバチの終活というところでしょうか?
あのハニカムな巣穴から、もう育てられない、あるいは、生きていない、幼虫をズボッと引き抜いて、うんしょ、うんしょ、と巣外に出して、ボトッと落としている。実際に見たわけではありませんが、そう想像せざるを得ないわけです。幼虫もまるまる太っているイモ虫なので、さぞかし重かろー。重労働ではないでしょうか?働きバチさんたち、ほんとうにご苦労様です。働くねー。
巣の下に落とされた幼虫たち(10月8日)
どんどん増えていく幼虫の死骸(11月3日)
7.ついに巣を撤去
多くの幼虫の死骸を目撃してから2か月が経ち年が明けました。巣の中は、だれもいないように見えました。そこで、2021年1月17日、ついに巣を撤去することにしました。
長い掃除道具接続用のポールの先に、日曜大工グッズのゴムべらをガムテープで取り付けます。隣の窓から夫が身を乗り出して、そのゴムべらをザクザクを巣に突き刺しながら、削り落としていきました。
巣の撤去作業(1月17日)
小屋根の上に落ちた巣の残骸を、ブロワーで吹き飛ばし、下へ落とします。
ブロワー
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巣の残骸
外に出てみると、巣の残骸の他に、スズメバチの死骸が数匹。黒くなった幼虫かさなぎの死骸が1匹ありました。
スズメバチの死骸
黒くなった幼虫か蛹の死骸
巣の残骸は、ロケットストーブにいれて燃やしました。100%天然パルプなので、あっという間に燃えました。
やれやれ、、一応めでたし、メデタシ。
次世代を担う新女王バチは、付近の森で冬眠していることでしょう。
そして、私たち夫婦は、次のシーズンに向けて、スズメバチの新たな営巣を警戒することになりました。
- 1月になれば安全に巣を撤去できる
- スズメバチの巣の中を観察できた
- 距離を保ち活動を工夫すれば攻撃されることはない
- 寒くなると幼虫が捨てられていく
